ITアーキテクトは、IT業界においてもまだあまり浸透していない職種で、その役割も明確な定義が固まりきっていない傾向もありますが、「設計」にフォーカスし、より掘り下げた専門家として認識されつつあるようです。
ITアーキテクチャとは、「ITシステムの設計・構造」というような意味で、ITアーキテクトは、システムを組む上で組み合わせる複数の要素について、より最適化した構成を考え、具体的に提示する人というイメージです。
ハードウェアやネットワーク、ソフトウェアなどの各要素を組み合わせて設計するシステム設計・企画。その組み合わせは1種類ではありません。幾通りもの多種多様な組み合わせが考えられます。その組み合わせ方次第で、当然、開発予算もシステムの性能も変わってきます。幾通りも考えられる組み合わせのうち、何をどう組み合わせるのがベストなのかを導き出すプロフェッショナルがITアーキテクトと呼ばれる人の仕事になります。プロジェクト内ではもちろんのこと、経営企画の中でIT戦略立案をまかされるケースもあります。多角的な視点と複合的かつ論理的な思考能力が必要となるハイレベルな職種で、IT化が進むにつれ活躍の場もこれからますます広がる可能性が高い職種です。基本的に、ソフトウェアやハードウェアなどを実際に組み立てる実装作業はせず、設計上の概念をつくりあげる、上位工程の仕事という位置づけで考えられているようです。
納期直前は寝る間も惜しみ、ろくに食べもせず激務に終われ、納品先でトラブルが発生すれば休日返上で対応に明け暮れる、それがシステムエンジニアの現実です。過酷で厳しい開発現場の最前線で戦う兵士・・といえば言いすぎでしょうか。ではなぜ、そんなつらい仕事をSEたちは続けるのか?SEの仕事はそんなにおもしろいの?SEの仕事ならではの魅力を紹介します。
開発プロジェクトの船頭、プロジェクトマネージャー。プロジェクト全体の舵を切り、プロジェクトをスケジュール通り円滑に遂行させる責任者です。プロジェクトマネージャーが舵取りに失敗すれば、そのプロジェクトは座礁します。そんな責任重大なプロジェクトマネージャーの仕事内容を具体的に紹介します。
名前が改称され、現在は「情報セキュリティスペシャリスト試験」という名前のこの資格。その名のとおり、ITシステムに関する情報セキュリティ全般の専門性を問う資格試験で、合格率は13%という超難関の試験です。情報セキュリティは企業の重要課題であり、システム開発者にとって優れたシステムを構築するために避けては通れない分野です。